FF5
ファイナルファンタジー5 がまた急にやりたくなってきた。
数多くのFFシリーズの、その(すべてとは言わないけれど)どれもが素晴らしい出来で、内容、展開、曲どれもが興奮や涙腺を刺激するものが多数ある。しかし、「ゲームを遊ぶ」という面から見た場合、FF5 は他のシリーズとは比べ物にならないほどとんでもないレベルの完成度なのである。
FF5 のプレイの仕方には2種類ある。通常プレイと、やり込みプレイだ。昔々、ファミ通やり込みプレイに「FF5 全員 L6 クリア」が投稿されたとき「根性だな」と思い、「FF5 レベル 4-2-1-1 クリア」が投稿されたとき「有り得ね〜」と思ったが、以前から当ページを見ている人の一部の方は知っているとおり、私は FF5 を「レベル 4-2-1-1 + 7時間12分クリア」というプレイ記録を公開していたことがある。ポイントは「いかに効率よい手順で先に進んでいけるか」になるのだが、通常プレイしかやっていない人には7時間12分クリアよりもレベル 4-2-1-1 の方が理解できないだろう。実はこの低レベルクリア、ゲームのバグを突っついてやるわけではない。むしろこれは製作側からあからさまに意図し準備されたプレイスタイルと断言できる。
例をあげるとすると…まずは基本事項。FF5 は敵から経験値を得てレベルが上昇するオーソドックスなシステムを採用しているが、各ポイントに設置されているボスからはこの経験値が一切入ってこない。つまりボスオンリーならば、経験値取得は一切入ってこない。
一部例外もある。イベント中にボスでなく雑魚敵が多数連続して襲ってくる場面がある。イベントバトルにより逃げることは不可で戦うしかない。しかしここも、「特定の敵を倒せば残りが撤退するので、取得経験値を極限まで減らせる」「雑魚に絡まれないポイントがある」「あることをすれば経験値取得が0」などの回避策が多数盛り込まれている。特に最後の例は圧巻で、「低レベルクリアは意図されている」と断言できるポイントでもある。
ある回避不能のイベントバトルで通常に戦闘してしまうと経験値を多数取得してしまい、仮に 4-2-1-1 だった場合で 2〜5 レベル上がってしまう。イベントバトルのため逃げることは不可能。この場面をどうにか取得 0 に抑えたい、という目標をクリアする方法はたった一つ。「死の宣告」という青魔法で敵を沈めるしかない。死の宣告は目標を30カウントすれば100%死亡という技で、この技で沈めると取得経験値が 0 になる。
しかしこの対象となるイベントバトルの時点では、死の宣告を青魔法としてラーニングする手段が存在せず、どうあがいても青魔法として使用する方法がない。ここで、この死の宣告を魔獣使いのアビリティ「とらえる」「はなつ」を行うことで繰り出すモンスターが準備されているのである。このモンスターは一癖も二癖もある奴で、通常攻撃は即死、こちらが攻撃するとカウンター技で全員操作不能状態にさせてしまい死へ一直線というトンデモナイ敵であり、通常は誰も戦おうとしないやつである。いや、キーモンスターだからこそこんな仕様な敵なのである。また驚くことに、このモンスターのみ経験値もアビリティポイントも取得しないという特別仕様。さらにこのキーモンスター、その後色々なポイントで雑魚モンスターとして登場するが、そっちではしっかり経験値とアビリティポイントが取得される。これはあからさまに「経験値もアビリティも入らない方は低レベルクリアやアビリティ0クリアのコマとして使ってください」と言わんばかりの設定である。
その他、苦戦を強いられるボスの手前で一度だけ高レベル魔法が使用できる杖がこっそり用意されていたりゴブリンパンチの計算式が低レベルでも通用するよう特殊だったりと、あげていくとキリがない。高レベルでも苦戦必死なオメガ、神竜だって抜け道がきっちりあって 4-2-1-1 でも一応倒せる。(まったくの余談だが、オメガは少々苦戦して下手すると全滅コースだが、神竜はコマンドさえミスしなければ 100% 必勝パターンがあったりする。こういった手法を見つけるのも楽しみの一つだ。)
低レベルクリアで多様するテクニックは、ナイトの「まもる」、魔獣使いの「となえる」「はなつ」、薬師の「ちょうごう」、吟遊詩人の「うたう」などなど、通常プレイではあまりお目に掛からないアビリティを多数組み合わせていくのだ。さらに先へ進むと低レベルに加えてこれらアビリティまで封印してクリアや、入店禁止でクリアなどというマゾプレイまで発展する。ここまで来ると「先に○○があるからこれではダメ」「△△の攻撃をやり過ごすために生贄を用意して、即復活させた後□□に××をやって…ああでも○○を持っていないからできない…」などといった具合にもうパズルゲームになってくる。
長々と書いてきたが、FF5 をゲームとして FF シリーズ最高傑作とあげる理由を判って頂けただろうか。見た目が重要視されつつある昨今のゲーム、それも無理はない話なのだが、加えてこういった限界プレイが許されるようなゲームがまた出てきて欲しいものだ。
そういえば FF11 でも開発側からの挑戦状的内容として「裏世界」があったが、これなんか非常に勿体無い感がある。これよりもっと難しくして「出来るか!」とブチギレるくらいのレベルにしつつデメリットなし(金・レベル等のロストなし、誰でもいつでも突入可能)な内容だったら、何ヶ月でも恐らくチャレンジし続けていただろう。
とりあえず FF5 を再びやるなら、まずは小手調べに 4-2-1-1 クリア + 5時間以内のクリア だな。あと3人 (4-2-1) でクリアというのを途中までやりながら止めてしまった経緯があるので、これを再びチャレンジしたい。
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