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http://coderepos.org/share/browser/events/phpframework/piece_framework/trunk

機能をすべて実装したものの、まだまだチューニングや見えざる敵(bug)との戦いが控えています。
俺たちの戦いはこれからだ!

 
 
r15761 号をもってコミットメントは終了です。
ご愛読ありがとうございました。

Piece_ORM を使えば、だれでも簡単にデータベースを使ったPHPプログラムを書くことができます。(任天堂のCM風に。)


1. フォルダの作成

Piece_ORM を動作させるには、プログラムのファイルとは別に3つのフォルダを使います。
プログラムファイルを作成するフォルダ内に、次の3つのフォルダを作成します。

・config
・cache
・mappers


2. データベース情報を準備する

次に Piece_ORM から接続するデータベースサーバの情報を設定します。
仮にデータベースの情報が

データベース: PostgreSQL
ホスト名: localhost

database : example
username : example_user
password : example_password

以上のようなものなら、先ほど作ったフォルダのうちの1つ、config フォルダの中に「piece-orm-config.yaml」という名前のファイルを作成し、次のように記述します。

- name: database1
  dsn: pgsql://example_user:example_password@localhost/example


3. テーブルを準備する

続いて、実際にプログラムから読み込みや書き込みを行おうとするテーブルを準備します。

データベース内の実際のテーブルは予め作成しておきます。ここでは「person」という名前のテーブルを作成したとします。

先ほど作ったフォルダのうちの1つ、mapper フォルダの中に「Person.yaml」という名前のファイルを作成します。中身は何も必要ありません。


4. プログラムを書く

最後にプログラムを書きます。書くプログラムは非常に短くて簡単です。

SELECT 文の SQL は次のようなコードを準備します。SELECT した結果のレコードがオブジェクトとして簡単に参照が可能です。

<?php

// Piece_ORM を読み込む
require_once 'Piece/ORM.php';

// Piece_ORM を設定する
Piece_ORM::configure('config', 'cache', 'mappers');

// person テーブルを対象にする
$mapper = Piece_ORM::getMapper('Person');

// select * from peron where id = 1;
$person1 = $mapper->findById(1);
echo $person1->name; // name カラムを表示

// select * from peron where name = 'foo';
$person2 = $mapper->findByName('foo');
echo $person2->name;
?>


INSERT, UPDATE, DELETE も簡単です。

<?php

// Piece_ORM を読み込みと設定
require_once 'Piece/ORM.php';
Piece_ORM::configure('config', 'cache', 'mappers');

// person テーブルを対象にする
$mapper = Piece_ORM::getMapper('Person');

// 新しいレコードとして INSERT
$person = new stdClass();
$person->name = 'foo';
$mapper->insert($person);

// name カラムを変更して UPDATE
$person->name = 'bar';
$mapper->update($person);

// DELETE
$mapper->delete($person);

?>


詳しくはこちら
Piece_ORM のインストール
Piece_ORM のより詳細なチュートリアル

ページの中に準備された1つのフォームから、例えばいくつかの別ページへ遷移したり、何らかの処理を実施するため複数ボタンを準備するようなケースがあるかと思いますが、

<button type="submit" name="{__eventNameKey}_next" value="次へ" />次へ</button>
<button type="submit" name="{__eventNameKey}_back" value="戻る" />戻る</button>

なんでもないこのコード、IE では正常に動作しません。
具体的には、「戻る」ボタンを押したにも関わらず、「次へ」ボタンを押したように振舞ってしまいます。これは、フォームへの Submit が実行されると、準備された2つのボタンともにリクエストパラメータとしてPOSTされてしまうためです。ボタンには Piece Framework を制御するためのイベント名が付与されていますが、2つのイベントリクエストが飛んできてしまうため、実行すべきイベントが正しく認識できなくなってしまうのです。

ボタンによるイベントの切り替えを Form への Submit で行う場合は、<button> タグではなく <input type="submit"> で対応するようにしましょう。

<input type="submit" name="{__eventNameKey}_next" value="次へ" />
<input type="submit" name="{__eventNameKey}_back" value="戻る" />
20071025_01.PNG

上記のような入力フォームで氏名の姓・名ともに入力値の必須バリデーションを行う場合、それぞれのリクエスト毎に必須確認およびエラーメッセージを設定すると、片方のみ未入力というケースならばよいものの、


  20071025_02.PNG

両方ともに未入力の場合だと、上のような感じに。 これを回避しようとすると、テンプレート側で「どっちもエラーならば片方のみ表示して~」というような分岐文を書いてしまうところです。

ここは、次のようなバリデーションを行うようにします。

- name: lastName
  filter: &Japanese
     - trim
     - JapaneseH2Z
- name: firstName
  filter: *Japanese
- name: name
  required:
    message: 未入力です
  pseudo:
    format: %s%s
    arg:
      - lastName
      - firstName

これで、lastName, firstName のどちらかが未入力だった場合 name カラムもブランクとなり、required ルールにヒットしエラーとなります。あとはテンプレートにて name カラムについてのエラー処理を行えば OK です。もちろん、lastName, firstName の値もそのまま利用できます。

前のエントリでさらっと使用していたりするのですが、Piece_Right のバリデーションルールの1つである WithMethod において複数のリクエストカラムを使った処理を実施したい場合は、WithMethod で指定したメソッドの第3引数として渡される Piece_Right_Results オブジェクトを利用します。

function checkPassword($password, $context, $results)
{
    // username リクエストの値を取得
    $username = $results->getFieldValue('username');
    ....
}

なおここで受け取れる値は、既にバリデーション済みの対象に限ります。すなわち、このメソッドが実行される WithMethod バリデーションが行われる前に、あらかじめ username に対してのバリデーションが済んでいる必要があります。

バリデーションは、通常はバリデーションルールの書かれた yaml ファイル内の順に実行されますので username カラムを一番に記述しておけば問題はないはずです。確実に最終バリデーションとして実行したい場合は、validator とは別に記述することのできる finals を利用することで、すべてのバリデータ実行の後に改めてバリデーションを行うことができます。

- name: username
  required:
    message: ユーザ名を入力ください
  filter: &AlphaNumeric
     - trim
     - JapaneseAlphaNumeric
  validator:
    - name: Length
      rule:
        min: 6
        max: 255

- name: password
  required:
    message: パスワードを入力ください
  filter: *AlphaNumeric
  validator:
    - name: Length
      rule:
        min: 6
        max: 255
  finals:
    - name: WithMethod
      rule:
        class: AuthenticationAction
        method: checkPassword
      message: 認証に失敗しました

ちょうど先週のことですが、Piece_Unity 向けの認証用コンポーネントの1つである Piece_Unity_Component_Authentication の Stable 版がついにリリースされました。

今年7月に Piece_Unity と付随するコンポーネント群が Stable 版として一斉にリリースされていた中、唯一このコンポーネントのみが Beta 版のまま残り続けていた状態でした。実はこの数ヶ月間の間に Stable 版として実用に耐えうるよう議論、実装、試用を続けてきたのでした。

リリースノートにも記載しているとおり、この Stable 版は過去バージョンの内容と一切の互換性はありません。したがって過去のバージョンからの移行は設定ポイントの修正が必要となりますので注意してください。
そしてもう1つ注意点として、次に紹介する Stable 版の機能を確認してしまうと、居ても立っても居られずに Stable 版の仕様に修正したくなってしまうかもしれません。:)


Piece_Unity_Component_Authentication は、以下の2つのポイントがあります。

・インターセプタープラグイン
・クライアント向けインターフェース


(1) インターセプタープラグイン

ベータ版当時より存在していたインターセプタープラグインですが、設定ポイントの内容が変更になっています。

具体的には、設定ポイントの階層が1つ上にあがっています。
以前は「services」設定ポイント以下に認証対象を指定する「resources」や認証フローへのアドレス「url」などを連想配列で指定していましたが、servicesを排除し「resources」「url」といった設定ポイントへ繰り上がることになりました。

また後述するクライアント向けインターフェースの登場により、認証確認のためのクラス・メソッドが必要でなくなりました。

認証機構が含まれるサイトを構築する際における、普段の認証向け設定ポイントのエントリは以下のようにすっきりしたものになります。
この例では、「/members/」というパスが含まれるURLにアクセスした場合に認証是非の判定が行われ、認証済み状態ならばそのまま実行、非認証状態ならば「https://<任意のドメイン>/login.php」へ自動転送される動作となります。

- name: Interceptor_Authentication
  point:
    - name: resourcesMatch
      type: configuration
      value:
        - "/members/.*"
    - name: url
      type: configuration
      value: https://example.com/login.php

(2) クライアント向けインターフェース

Piece_Unity 利用時における、認証に関する情報の保持・取得を行うためインターフェースとして、「Piece_Unity_Service_Authentication」という専用のクラスが新たに準備されました。
このクラスは、任意の Piece_Unity のフロー (例えば Authentication フロー) 内、つまりフローアクション内で利用します。

たとえばユーザに対して認証済みの状態にする場合、以下のように Service_Authentication の login() メソッドを実行します。

$authentication = &new Piece_Unity_Service_Authentication();
$authentication->login();

ログアウト時、すなわち非認証状態にする場合は、logout() メソッドを実行します。

$authentication = &new Piece_Unity_Service_Authentication();
$authentication->logout();

たったこれだけのコードで Interceptor_Authentication における認証是非の判定が得られます。

過去のバージョンを利用した認証機構サンプルコードでは、非認証状態時に元々アクセスしようとしていたURLへ認証後自動転送されるという処理コードを紹介していましたが、この機能も removeCallback() メソッド1つですべて実現できるようになりました。
恐らく認証後に転送されるという利用法になるでしょうから、以下のコードのように login() → removeCallback() と連続で実行するようにします。

$authentication = &new Piece_Unity_Service_Authentication();
$authentication->login();
$authentication->removeCallback();

(3) 認証フローサンプル

最後に、簡易的な認証フローを実現するためのサンプルを軽く紹介しておきます。これだけで認証状態のON/OFF切り替えと、元URLへの自動転送が実現できます。以前のものと比べて「かなり」スマートな内容になっているかと思います。(以前のものはもう書かない。)

Authentication.yaml (フロー定義)

firstState: DisplayForm

viewState:
  - name: DisplayForm
    view: Form
    transition:
      - event: authenticate
        nextState: ProcessAuthentication

  - name: DisplayMenu
    view: Menu
    transition:
      - event: logout
        nextState: DisplayForm
        action:
          method: logout

actionState:
  - name: ProcessAuthentication
    activity:
      method: authenticate
    transition:
      - event: goDisplayForm
        nextState: DisplayForm
      - event: goDisplayMenu
        nextState: DisplayMenu

AuthenticationAction.php (フローアクション)

require_once 'Piece/Unity/Service/FlowAction.php';
require_once 'Piece/Unity/Service/Authentication.php';
class AuthenticationAction extends Piece_Unity_Service_FlowAction
{
    function authenticate()
    {
        $this->_user = &new StdClass();
        $validation = &$this->_context->getValidation();
        if (!$validation->validate('Authentication', $this->_user)) {
            return 'goDisplayForm';
        }
    
        $authentication = &new Piece_Unity_Service_Authentication();
        $authentication->login();
    
        $authentication->redirectToCallbackURL();
    
        return 'goDisplayMenu';
    }
    
    function logout()
    {
        $authentication = &new Piece_Unity_Service_Authentication();
        $authentication->logout();
    }

    function checkPassword($password, $context, $results)
    {
        $username = $results->getFieldValue('username');
        if ( <$username, $password を使って認証是非を確認> ) {
            return true;
        } else {
            return false;
        }
    }
}

Authentication.yaml (バリデーションファイル)

- name: username
  required:
    message: ユーザ名を入力ください
  filter: &AlphaNumeric
     - trim
     - JapaneseAlphaNumeric

- name: password
  required:
    message: パスワードを入力ください
  filter: *AlphaNumeric
  validator:
    - name: WithMethod
      rule:
        class: AuthenticationAction
        method: checkPassword
      message: 認証に失敗しました

第3弾の今回で最後になります。今回は、ステートフルWebアプリケーションで戻るボタンを利用するための方法、および戻るボタンの利用是非について紹介していきます。


(7) ステートフルWebアプリケーションで戻るボタンを機能させる

前述したとおり、ステートフルなWebアプリケーションではブラウザ機能の戻るボタンによる再描画に対しての振る舞いを簡単に抑制することが出来ます。通常は状態の遷移を行うための指示(以下イベント)を規定していく形でフローを構築するため、結果的に戻るボタンは機能しなくなります。

この戻るボタンを機能させるにはどうすればよいか。PCブラウザの場合、戻るボタンを押すと1つ前のサーバリクエストが発生します。このことより、通常の遷移と同じように戻るボタンを押すことで発生する遷移イベントを予め想定して設定しておけば良いのです。


図7. 3画面間を遷移するサービス

20070726-mobile-back-key-07.png


図7は、再び3画面を遷移するサービス例です。このサービスのステートフルモデルによる構築で、戻るボタンを有効化するための遷移イベントを追加すると、図8のようになります。


図8. 3画面間遷移サービスに戻るボタンを有効化

20070726-mobile-back-key-08.png


図中の赤矢印部分は、全く同じリクエスト内容であることを示しています。PageCが表示されている状態で戻るボタンが押されると、1つ前のリクエスト、つまりPageBが表示されるための「toB」が実施されます。PageCからPageBへ戻るためには、この「toB」イベントをPageC自身も受け取るよう準備しておけば、正しく戻るボタンによる状態遷移が出来るようになります。
なお、図8ではPageBからPageAへ戻るためのイベントが指定されていませんが、これはPageBで戻るボタンを押すことで実行されるリクエストが、このステートフルWebアプリケーションが開始されるためのリクエスト(ステートフルモデルから見ればイベント無しにあたる)で、厳密にはリスタートのような扱いとなりますので、PageBからPageAへは自然と戻っているように動作します。

ただし、全ての状態遷移について戻るボタンを有効にする必要はありません。図9の例を見てください。


図9. 会員登録アプリケーション例

20070726-mobile-back-key-09.png


図9は、良くあるサービス利用に伴う会員登録を行うためのアプリケーションフローの例です。説明文を表示した後、入力フォーム、確認画面、登録完了画面の4画面を遷移します。それぞれの遷移に伴う位置づけとして、登録開始(start)、入力項目の確認/妥当性チェック(validate)、情報確定と登録(register)です。この例において戻るボタンを有効化する場合は、以下の図10のようにすべきです。


図10. 会員登録フローに戻るボタンを有効化

20070726-mobile-back-key-10.png


先ほどと同じように、戻るボタンに伴う再リクエストで共通化している箇所は赤矢印になっています。ここでは、確認画面から入力フォームへの戻り(つまり再入力)にあたる逆遷移は戻るボタンの有効化で可能としているのに対し、完了画面から確認画面への逆遷移は設けていません。これは登録完了後戻るボタンにより逆遷移→確認画面から再び再登録 といった二重投稿を禁止するためです。「会員登録を行う」という目的のため動作させていたフローとして無事登録が終了した以上、画面を戻す必要はありません。もし仮に確認画面で見ていた入力情報をまた見せたいのであれば、この完了画面で再び表示すればよいでしょう。

なお、当然ながら「再読み込み」ボタンによる再リクエストの二重投稿も発生しません。これはステートフルモデル内で、完了ページが regisrer を受け取って何かしらの処理をするような設定を一切行っていないからです。完了ページを表示し最終遷移まで到達した今、このステートにおいてこれ以上の遷移およびそれに伴う処理が起きることは2度とありません。ステートレスなWebアプリケーションで良くある Token などによる二重投稿チェックなどは必要なく、ステートフルWebアプリケーションの利点の1つだと言えます。

このように戻るボタンを有効化するポイントは、そのアプリケーション毎においてケースバイケースで考える必要がありそうです。おおよそ、データベースへの挿入・変更処理が伴うポイントやメール送信といった、「一度だけ実施すればそれで十分」である処理に伴う状態遷移において考えることになるでしょうが、やはり現在のところベストプラクティスは出ていません。


(8) au 端末における戻るボタンの利用

過去2回にて紹介したとおり、au 端末における戻るボタンはPCおよび他の携帯端末とは異なり、ページキャッシュの再表示を行うよう動作します。
しかし au 端末は、戻るボタンそのものの動作(ボタンを押すとどうなるか)を制御することの出来る仕様をあわせて備えています。これは他の携帯端末にはない機能で、au EZWeb のコンテンツを構成する WML を記述することでこれを実現します。この事については以前あげたエントリの通りで、私も参加しているステートフルなWebアプリケーションフレームワーク Piece Framework の HOWTO にも記載されるようになりました。

Piece Frameworkを使ったEZWeb向けWebサイトの遷移制御

Piece_Unity HOWTO
EZweb端末の強制的なブラウザキャッシュに適切に対処する


前述した (7) のように、戻るボタンによって状態遷移イベントを発生させるよう振る舞う動作を au 端末向けにも実装するには、描写ページ内で WML を記述します。例えば図8の遷移を au 端末で実現させる場合、PageCの body コンテンツ内の末尾にリスト1のようなコードを埋め込みます。


リスト1. 図8の遷移を実現するための PageC HTML ソース (抜粋)


Page C Contents...

<wml:do type="prev">
<go href="「toB」イベントに該当するリクエスト" />
</wml:do>


また、図10の遷移を au 端末で動作させる場合、完了画面コンテンツ内ではリスト2のようなコードを埋め込むことで、戻るボタンを完全に機能しないようすることができます。


リスト2. 図10の完了画面を実現するための HTML ソース (抜粋)


会員登録が完了しました。
なんたら
かんたら

<wml:do type="accept" lavel="Start">
<go href=""/>
</wml:do>
<wml:do type="prev">
<noop />
</wml:do>

これで au 端末向けにおいても、PC や他の携帯端末と同じ動作となるようになります。
このように挙動の異なる場合においても、ちょっとした+αのコードを追加する形でWebアプリケーションの仕様・挙動が共通となるよう構築するよう心がけるほうが、結果的に開発者およびサポート担当者の負担は軽くなり、最終的には還元される形でユーザにも使いやすいアプリケーションとなっていくのではないでしょうか。


挙動の異なる携帯キャリア向けに構築するステートフルWebアプリ
- その 1
- その 2
- その 3

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